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橋梁CIMシステム

鋼橋データ連携実装の取り組みが「インフラDX大賞優秀賞」を受賞!

国土交通省が主催する「令和6年度インフラDX大賞」において、日本橋梁建設協会と建設コンサルタンツ協会が取り組む「鋼橋のデータ連携実装に向けた共同開発」が優秀賞を受賞しました。オフィスケイワンは連携データ「設計情報属性ファイル」の入出力機能をCIM-GIRDERに実装して、両協会が推進する新しいワークフローの実現に向けてベンダーの立場で参画しております。設計・施工の異なる組織において本取り組みを推進する両協会に敬意を表するとともに、共同開発成果を活用して鋼橋の生産性向上と設計品質向上に貢献できるように引き続き努力していく所存です。

1.インフラDX大賞とは
国土交通省は、インフラ分野において、データとデジタル技術を活用し、建設生産プロセスの高度化・効率化、国民サービスの向上等につながる優れた実績をベストプラクティスとして横展開するため、「インフラDX 大賞」を実施しています。今般、「令和6年度 インフラDX 大賞」の受賞者として、計26 団体(国土交通大臣賞3団体、優秀賞22 団体、スタートアップ奨励賞1団体)を決定しました。(国土交通省HPより引用)

2.鋼橋のデータ連携実装に向けた共同開発
一部の構造形式の鋼橋では、自動設計システムが利用されており、線形計算から解析、設計、図面、材料の数量計算まで一貫して実施できる。このシステムは、詳細設計を担当するコンサルタントでは一般的に使用されるものである。一方、工場製作においては、自動原寸システムを活用しており、設計図面から必要な情報を手入力して、作成した3次元データから切断、溶接などの製作に必要な数値情報を出力する。これら2つのシステムをつなぐものとして、自動設計システムからのデータ連携を開発した。(応募資料より引用)

3.受賞理由
  • 自動設計システムのXMLデータを自動原寸システムに連携することで、省人化による生産性向上を実現している。入力ミスの削減による設計品質の向上にも寄与している。
  • 建設コンサルタンツ協会と日本橋梁建設協会の共同開発により、業界横断的な共通フォーマットの確立に成功している。このフォーマットは精緻な3次元モデルの自動生成も可能とするものであり、国際的にも独自性を発揮している。
  • 設計情報のみならず数量情報も連携できるため、積算や施工の数量管理が容易になる。共通フォーマットの導入により、各ベンダーが設計から維持管理に至るまでのソフト開発に活用でき、業界全体のデジタル化の促進が期待できる。
(国土交通省HPより引用)

4.CIM-GIRDERとは
鋼橋の箱桁橋と鈑桁橋の設計データより詳細度300~400の3次元モデルを出力するシステムです。主構造のみならず、検査路や排水装置、添加物、落橋防止装置の入出力にも対応可能な、鋼桁橋におけるデファクトスタンダードシステムです。令和5年度に国交省より発注された試行工事3件のうち2工事(福光・浅利道路2号橋:中国地方整備局、津田高架橋:四国地方整備局)において、自動設計システムから出力された連携データ(設計情報属性ファイル)をCIM-GIRDERに読み込み即座に3次元モデルに変換することに成功しました。



以上